昭和の絵本作家かこさとし先生の魅力。

親と子の世代を越えて人気を誇る絵本作家、かこさとし(加古里子)先生。
うちの子どもにいろいろと絵本を購入しましたが、海外の絵本より、最近の売れ行きの絵本よりもわが家で一番の人気は「どろぼう がっこう (かこさとし おはなしのほん( 4))」です。
どろぼうが刑務所に泥棒に入るという間抜けな話なんですが、この絵本の素晴らしいのは、そのストーリーの結末の意外性に驚く子ども、あるいはある程度ストーリーが読めてニヤニヤしている子ども、2つの楽しみを子どもたちに提示することができるのです。まさに一冊で2度おいしい物語です。

そして、かこさとし先生の作品は「どろぼうがっこう」にとどまりません。絵本のあらゆるテーマで作品に出会います。電車好きのうちの子どもが大好きな「地下鉄のできるまで (みるずかん・かんじるずかん―銀の本)」この本は地下鉄工事のプロセスが紹介され、かつ地下鉄の工事の工法まで詳しく学ぶことがきでます。「シールド工法」とか知るのはいいんですが、その知識が建設会社に就職しない限りは生きてこない気がします…。ただ、地下鉄ができるロマンを感じさせる絵本です。
そして、図書館で絵本を物色していたら、すばらしい本に出会いました。なんと科学コーナーにあった「たのしいたしざん しっかりひきざん」(絵本ナビの検索にも出てこなかったので、結構レアな本だと思われます)。早速読んでみると、素晴らしいのひとことにつきます。なんと!絵本を読みながらたしざんが自然にできるようになります。うちの子ども数字を覚えたてなんですが、絵本を読んででたしざんができるようになりました。

たのしいたしざん

かこさとし先生、本当に守備範囲の広い絵本作家です。数字に限らず、科学、心理、虫歯予防、そして日本の伝統行事まで、いったいどれだけ広いカテゴリーを扱っているか分かりません。「広くて深い」のです。それがないと絵本作家としては大成しないのかもしれません。ただ、私が敬意を表しているのは、かこさとし先生の作品は、あくまでも子どもに新たな世界を広げようと描いているのが伝わってくることです。そうです、あくまでも目線は子どもなんです。それがかこさとし先生の絵本に対するこだわりだと思います。

あと、昭和生まれの親世代にはなぜか親近感のある絵を描かれます。それもそのはず、かこさとしは1926年の生まれです。どろぼうがっこうも1973年の作品です。42年経っても色あせない物語です。親世代でかこさとし先生の絵本を読んだなんて人も結構います。親から子に引き継がれる物語って、素敵な感じがしませんか?
 

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