他人のものを奪うと報いあります「11ぴきのねことぶた」

ロングセラーシリーズ11ぺきのねこ。

「11ぴきのねことぶた」馬場のぼる(こぐま社)
対象年齢:4歳~

最近、うちの子はまっています。ただ、読んでても、この本何を教えようとしているのかさっぱり分かりません・・・。でも、子どもは熱心に聴いています。

11ぴきのねこがぶたさんのうちを乗っ取り、そしてぶたさんは仕方なく自分のうちを建て、それを見かねたねこたちはぶたさんの家づくりを手伝いはじめ、あまりにも新しいぶたさん家の出来栄えがいいものですから、今度はそれを乗っ取ります。そして台風が来てねこたちは家ごと飛ばされていきます。

「他人の芝は良く見える」じゃないですけど、人のものってなんか良く見えるじゃないですか。やっぱりそれはそれで見てうらやむにとどめるだけで、決して手を出してはいけないんです。もし、手を出して自分のものにしてしまうと、やはり良くない結果になります。「人のものを取るのはよくないよね~」だけではなく、この本は、おそらく次に起こることも予想をしているのだと思います。

私の知人で名言をはいた女性がいました。

彼女のいる男じゃないと、付き合おうと思わない。

彼女のいる男性は魅力的なので、ついつい奪ってしまうのです。なんか、話を聞いてると相手ではなく奪略するまでのプロセスにエクスタシーを感じていたようでした。案の定、時間が経つと、また次の男性に目移りしてしまい違う彼女のいる男性と付き合ってしまうのです。そう、彼女の場合、奪略のプロセスに喜びを見出しているので、相手と付き合うことよりも奪略が目的なのです。

人のものをとってしまうのは悪しき習性です。人のものをとればどうなるか、それは彼女やねこのように延々と奪い続けることを繰り返す。そして最後には因果応報となるのです。吹き飛ばされたねこたちのように。そしてもう一つの教訓としては、

人はプロセスに関わると愛着がわく。

ねこたちもぶたんさんの家づくりを一緒に手伝ったから、新しい家に愛着がわき、ぶたさんに渡すのが惜しくなったのです。そういえば、彼女は大好きな彼ができたのですが、今度は彼を違う女性に奪われてしまいました。因果応報ってありますよね。

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