サンライン号の雄姿が見れる「うみのでんしゃ ぼくらの江ノ電」

江ノ電沿線に住む子どもたちは江ノ電が好きです。

うみのでんしゃぼくらの江ノ電

うみのでんしゃぼくらの江ノ電
作・絵:中島章作出版社:小峰書店

絵本ナビ

「うみでのでんしゃ ぼくらの江ノ電」中島章作(小峰書店)

対象:2歳から ジャンル:電車

江ノ電には通勤の足としてお世話になっています。休日、行楽シーズンになると江ノ電は観光電車へと様変わりして、江の島、鎌倉観光に来る人たちでにぎわいます。ちなみにゴールデンウィークなどは電車の入場規制があるくらい混みます。

湘南エリアに住む子どもたちには大人気の江ノ電です。江ノ電プラレールを買ったり、お弁当に江ノ電グッズを持っていたり、自分だけの江ノ電スポットを知っていたり江ノ電との関わりは子どもたちそれぞれです。

うちの子どもの場合、サンライン号の存在が大きかったです。サンライン号とは、

2009年7月、主力車両である1000形電車の登場30周年を記念して、1501編­成にオレンジ基調の塗装が施されました。後期車の1500番台車は江ノ電初のカルダン­制御車両であり、1986(昭和61)年の登場当時はイメージ一新のため”­サンライン号”として、動画のようなオレンジ基調の塗装となりました。これ­を再現したのが現在の”サンライン号”です。
また今回のさよならヘッドマークも、1500番台車のデビュー時に作成されたものを再­現したデザインとなっています。

「江ノ電1000形1501編成”サンライン号”運行終了へ 」YOU TUBEから引用

ということで、以下の赤とオレンジの線の入った車両がサンライン号となります。わが家では「赤い江ノ電」と呼ばれていました。そして子どもの一番のお気に入り車両でした。

IMG_0312

ちょうどこちらに引っ越してきた年にサンライン号の運行終了年となり、この赤い江ノ電が見れるのもあと数か月・・・と少々感慨深くもありました。

さて、電車の運行終了していましたが、絵本のなかではサンライン号は運行していました。それが今回の本です。1987年に出された本なので、江ノ電サンライン号が出たころと重なります。一番新しい車両1500系と紹介されており、サンライン号の雄姿が絵本の中に描かれています。

本自体は、江ノ電沿線の、風景が描かれています。海と江の島の代表的な風景だけでなく、地元のお祭りの風景などもあり、活気が伝わってくるような絵もあります。20数年前に描かれているので、多少昭和感が漂いますが、街の雰囲気は今と変わっていません。地元の子どもたちは「ココ知ってる」などと楽しそうにページをめくっていきます(図書館にもこの本はおいてあり、よくこの本を読んでいる子どもを見かけます)。うちの本はすでにボロボロです。絵本の場合、ボロボロになるくらい読み込まれているということは、愛されているということです。

私も休日江ノ電に乗って、ただ車窓から風景を眺めて、ぼんやりすることがあります。そうです、移動するのが目的ではなく、ただ景色を見るのが目的です。その心落ち着かせる風景が絵本の中にも描かれています。これも長く江ノ電に親しんだ人を楽しませることができるツウ好みの絵本です。

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