ハムラビ法典のような復讐劇「かちかちやま」

どんな話だっけ?と手に取ったらあまりにもむごい。

「かちかちやま」 絵: 赤羽 末吉 再話: 小澤 俊夫 出版社: 福音館書店

年齢:4歳から 発行日: 1988年

NAVERまとめにもありますが、かちかちやま現在では随分ライトになったようです。こちらは残酷のきわみの方の絵本です。

まずじいさまがたぬきを捕まえて、ばあさまにたぬきじるにしてしまえと言います。ばあさまがたぬきの紐をといてしまうと、たぬきはばあさまを撲殺してしまします。そしてじいさまが帰るまでに、ばあさまに化け、なんとばあさまをしるにしてしまいます。そしてかえってきたじいさまにそれを食べさせます。

なんと残虐であり、猟奇的なことをするのでしょう。

そして、じいさまに代わってうさぎが復讐します。まずはかやを背中に積ませて、後ろからかやに火をつけます。

なんと卑怯な。

そしてたぬきはあっちっちと大やけど、やけどがひどければ死んでいました。そして、次はそのやけどにうさぎはとうがらしを塗り付けます。

なんと痛々しい。

最後は泥船をたぬきにつくらせて沈ませます。しかもたぬきは自滅です。

なんともまわりくどい。

この昔話が何を教訓にしているのか、それは人間、動物の残虐性と目には目を、歯には歯をといった復讐者の怨念がこもった復讐のしかたなんでしょうか。決して、きれいな世界ではないのですが、今後生き抜くためにはこのようなことも知っておかなくてはなりません。実に後味の悪い本ですが、必要悪のようなな存在です。

ハムラビ法典

有名なハムラビ法典はこちらに刻まれています。

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