サラリーマンとは厳しさが違う農業。

週末農園やって考えることがあるんです。別に商売でやってるわけではないので、野菜が育たなくてもどうってことはありませんが、「これ商売でやってたら、確実に収入がないってことだよな」と思うことがあります。

そりゃあそうです。野菜ができるかできないかは、収入に直結する話です。まさに食い扶持に影響します。必死になります。

たとえば、台風の被害でその年は野菜が獲れないとなると収入はゼロです。当たり前ですが、野菜は年に何回もとれません。また、つくればいいという話にはなりません。来年まで何でしのぐか、という話になります。

野菜づくりには、本来厳しさがあるんです。

加えて農業は初期投資がかかるんです。例えば、1反あたりトマトができれば200~300万円くらいの収入があると言われています。ただし、トマトは雨に濡れるとダメになります。そのためにハウスをつくるとなると2,000万円くらいします。温度管理や24時間監視のICTテクノロジーなんか入れると4,000万円かかるなんて話も聞きます。

ざっと計算すると売上10万円に対して、コスト6~7万円というところです。利益率を考えれば、決して割のいい商売ではありません。投資しても元が獲れないこともあります。

自分でつくったものが市場で売れるというのは実はすごい充実感だと思います。

このあいだ農家の人と話をしていたら、「自分のつくったものに対して値段がつけれない」と言われていました。素朴さがあっていいと思いましたが、でもこれは自分の市場の評価が分からないということです。無農薬で苦労して育てて、味に自信があるんだったら高値の価格つけてもいいのです。

一方で、作物ができなければ収入がないのは、すごくハイリスクでなことです。そのリスクを自分で引き受けているんですから、そのリスク分は価格に転嫁してもよいのです。

これはすごいことです。自分でリスクをとってこだわりの品質をつくって、それが売れないと収入がない、サラリーマンでは真似できません。

でも、農業だけでは食べていけないから、違う仕事もする人もいるんです。野菜をつくる技術を持っていながらも、その他でも稼ぐことをしてるんです。百姓は「百の仕事をこなす人」という意味で使っているのもうなずけます。

このような人を見ると、どうしても自分や自分の周りにいる人たちと比較してしまうんですが、自分の作っているものの市場の評価が分からない、市場に受け入れられない、自分でリスクもとらない、今の会社以外に通用する技術がない働き方をしているサラリーマンに見習ってもらいたいものです。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加