やっぱり大きい奈良美智の世界「ともだちがほしかったこいぬ」

奈良美智さんも絵本を描くんですね。

「ともだちがほしかったこいぬ」奈良美智(マガジンハウス)

対象:3歳から ジャンル:友情、ポップアート

日本を代表するポップアート作家の奈良美智さんも絵本を描かれていました。よく、海外の方に

「東京の美術館には、海外を代表する作家の作品はあるのに、なぜ日本を代表する作家の作品は美術館に常設されていないんだ?たとえば奈良美智とか」

と言われるくらい世界的にも有名人です。

そんなとき、私は青森に行くことをおすすめしています。青森県立美術館には奈良美智さんの作品が常設されています。

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白い雪に白い犬、神秘的です。青森県立美術館は建物も企画も見どころ満載です。

たとえば、この青森犬、大きすぎて動かすことができません。

そしたら、絵本の中の犬も大きかった!大きすぎて、みんなが見つけることができないこいぬです。そして、奈良美智ワールドの女の子がこいぬをみつけて友情をはぐくみます。

だいじなのはさがすきもち

ストーリーだけでなく、奈良美智さんの世界に触れられる本です。

しかし、奈良美智さん、私にとってはロックのジャケットを描く人かと思っていましたが、多方面で功績を残されていました。いろいろ情報を集めていくと、「奈良美智さんや村上隆さんを現代美術としてくくるのはいかがなものか?」などといったことも言われているようですが、私のまわりにも奈良美智さんのファン結構います。彼、彼女らが言うのは

なんか奈良美智の描く女の子好き

です。この好きの基準を言語化できないものこそ、芸術性と言うべきものではないかと思ったりもします。

そして、私のように奈良美智の作品を見ても「少年ナイフのジャケット描いた人ね」で終わるのではなく、犬や女の子を興味深々で見ていく、彼、彼女たちの方が芸術センスが高いのは確かです。

芸術って定義するのが難しいですね。

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