東出選手の最後までトゲのある会見楽しめました。

少し前になりますが、広島の東出輝裕選手が引退しました。背番号2.高橋慶喜から引き継がれてきた背番号です。

野球選手としては小柄ながらも広島の堅実な2番打者として活躍されてきました。長打はあまりないのですが、バットを短くもって守備の前に落ちるヒットは結構、ヒットらしいヒットでした。

東出選手、2013年の怪我とは別に、鳴かず飛ばずの時期がありました2002年から2005年の間です。セカンドの自分のポジションも奪われて、完全な控え要員となっていました。

その後2006年からレギュラーの定位置を獲得するのですが、その時期のテレビで東出選手を追ったドキュメンタリーがありました。

くびになりかけてますから

結構、そのことを根に持ってるように言っていました。またそれが悔しかったんだと思いますが、一方でコツコツと筋力トレーニングに励む姿がテレビに映されていました。

その時のシーンを見て思いました。

この人って、ネガティブにものごととらえるけど、正直な人なんだ。

さて、その東出選手の引退会見、結構ネガティブワールドが満載で、笑えました。

足で入ってきた選手なので、足が動かなくなったら辞めようと決めていました。
なので2013年の春季キャンプで足を怪我した瞬間に「もう辞めようかな」「辞めなきゃいけないな」と思いました。

引き際を考えていたんですね。自分の強みが発揮できなくなれば終わりということを良く知っていたんです。

あと、最初は使ってもらっているだけで、自分が一軍の試合に出ていいという自信が無かったのも覚えています。
他は失敗してヤジられたことくらいしか覚えてなくて、活躍したシーンで思い出すことは全くありません。

相変わらず、ネガティブ思考です。

やり残したことは半分冗談で半分本気ですが、黒田さんやマエケンなどを見ていると、この身長では難しいのは分かっていますがピッチャーをやってみたかったなと思います。

そうなんですよね、この人高校時代はピッチャーだったんですよね。

同期入団の新井さんは、一緒に大野寮に住んでいた頃は朝全く起きれなくて、僕が起こしてあげていたのによくあそこまで凄い選手になったなと思います。

笑えるエピソードです。

東出選手の毒舌ぶりというか、とがったインタニビュー笑えました。

ただ、僕の年のドラフトはすごい年だったわけで、今考えると僕みたいな未熟なやつが単独で1位指名されるなんてありえません。
そんな未熟な人間をそこそこまでもいきませんが、育ててくれたという感謝の思いがカープにはあります。

でも、やっぱりこの人素直です。感謝の心があるんですもの。多少はとがっていても、最後は礼をつくす。すがすがしい?インタビューでした(そうでもないか)。現役選手として、雄姿が見れないのは残念ですが、今後コーチとしての指導に期待したいです。東出さんの人間味あふれる指導で次の選手を輩出してもらいたいです。

プロ野球はこの時期、引退発表が多くなります。日の当たらない引退をする人もいますし、幕の引き方も人ぞれぞれです。

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