子連れ非鉄のための鉄道博物館の穴場スポット。

てっぱくに行ってきました。ミニ運転列車、D51シミュレーターの整理券は開館と同時にとる、駅弁は早めに購入など、あらかじめ情報は仕入れていましたが、まさにその通りだと思いました。先人たちの知恵は確実です。ミニ運転列車は開館5分後に整理券をもらいましたが、16時30分からの整理券でした。さらには、運転シミュレーターで45分待ち、ミニシャトルでも10~15分待ち、噂に違わぬ混雑ぶりを体験させていただきました。年末の良い運動になりました。

わたし、鉄道ファンでもなんでもないので、すごく客観的な立場で言いますと、このミュージアム、完全にターゲットは子どもです。鉄道に関心のないわたしのようなターゲットや鉄女子、鉄子なども呼び込めればまだまだすそ野を広げることのできるミュージアムです。ポテンシャルがあるだけにもったいないです。今回は、非鉄の私が楽しめた、あるいはゆっくりできたスポットを紹介します。

まずはラーニングゾーンで勉強しましょう。ここで日本が誇る鉄道技術を存分に勉強しましょう。たとえば車輪ですがレールに噛んでいません。接地してるだけなんです。しかも車輪はレールと平行になっているわけではなく、斜めになっています。わかりますか、この精度!このような構造にしないとカーブを曲がりきれないのです。

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じゃあ、実際にやってみましょう。同じ構造をした模型があるので、実際にカーブを試してみることができます。スピードを出してもカーブを曲がりきることができます。すごーーーい、と唸っているのはわたしだけで、子どもたちは単純に転がして遊んでいました。しかも、毎年数ミリの傾きを出すために磨きをかけているとかで、その匠の技に脱帽です。このような日本が誇る技術はもっと前面に出してもいいのではないでしょうか。

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そして、ラーニングゾーンの屋上にはパノラマデッキがあります。ここは穴場です。何が穴場かって、昼食を食べるのに最適です。昼食時、日本食堂やランチトレインは席がとれません。ここであれば意外とすいています。しかも寒いことを除けば絶景スポットです。新幹線以外にも、浅間山や筑波山が見えます。新幹線の時刻表があり、そこに子どもたちが集まって、「間もなくまいりますのは12:31MAXとき・・・」などとアナウンスごっこをやっています。これはありがたいです。子どもたちは友だちになって勝手に遊びます。そのすきに本を読みます。パノラマデッキは絶好の読書スポットです。あと、シミュレーターなどは待ち時間が長いので鉄道博物館で本は必携です。

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そして、最後のおすすめが、てっぱくひろばにある5インチ線路。ランチトレインの後ろにあるスペースです。ミニ新幹線を走らせるスペースですが、子どもたちにとってはちょっとしたトラックです。そうです、走ればいいんんです。子どもたちは自分が電車になったつもりで走り回っています。そして、2、3週走ると疲れます。博物館で運動ができるなんてすばらしいです。その間、ベンチがあるので本を読みます

てっぱく広場

本を読んでただけじゃないか、と言われそうですが、大人が介在せずに子どもたちが遊べるしくみが一番評価できる点かと思います。博物館に来る人のニーズはそれぞれです。そのニーズの最大公約数をとらえた博物館はヒットします。ただ、それ以外のニーズの人もいるわけで、そのような人のニーズをさぐって企画しても新たな博物館が誕生するかもしれません。

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