小学生のScratchワークショップを見せてもらいました。プログラミングって手順書なんだ・・・といまさらながらプログラミングの本質が分かりました。プログラミングってコンピューターの命令言語であり、コンピューターの手順書なんですよ。ヌケモレがあるとコンピューターは動きません。そして、抜かりない手順書をつくることだけでなく、その手順書さえしっかりしていれば、子どもたちは色んな動きや音声を入れて楽しむことができます。そこに創造性の余地は十分あるのです。t単純作業ではありません。
幼児向けのプログラミング教材はないか、探していたら、なんとScratch Jrがあるとのこと。4歳から8歳向けのScratchらしいのですが、とはいえマニュアルなしではさすがにわかりません。
そこでマニュアル購入。実際、幼児向けのワークショップをやられているラキラキさんだけあって分かりやすい。
最初はキャラクターの選び方、簡単な動かし方、大きさ設定などの基本動作をマスターします。基本動作をつくると、その動きをいろんなキャラクターにコピーすることもできます。
そして、こんな感じでキャラクターにセリフを加えてみたり、プログラミングのバリエーションが徐々に増えていきます。繰り返して行う命令は簡略化したりすることも覚えます。実にプログラムの特徴や構造が理解できます。そして、マニュアルとおりにプログラミングすると、マニュアル通りの成果物ができます。
やってて面白いのが、少しずつ自分のオリジナリティーを出そうとするんです。
たとえば、下の写真なんかは猫、サル、ブタが競争するものです。これは動物によって動く速度を変えることを学ぶプログラミングなんです。でも、やってると、子どもが「ゴールがないのはおかしいのでゴールを設定しよう」と言い始めます。ということで柵を2つもってきてゴールをつくりました。手順書どおりにやらなければ動物は動かないのですが、そこに少しだけ自分のアイデアを加える。この少し変えることこそ、これが意外にも楽しいことが分かります。
こんなプログラミングのパターンをつくっていると、今度はこれまで学んできたことを踏まえてオリジナルをつくりたくなります。この下の作品はツリーはアレンジ、月も色を変えてつくったり、雪だるまは完全にオリジナルで書きました。その前にプログラミングで描きたいものを実際に絵で描かせます。この作業が結構大切です。頭の中で描いたことをいかにコンピューターで再現させるか、プログラミングとはこの力が問われているのではないでしょうか。
そして、途中からはもうマニュアルを見ずに、自分で勝手にプログラミングをしています。ペンギンをコピーでつくり、最後にはペンギンが1羽ずつ、海に飛び込みます。
まさにファーストペンギン!
そして飛び込む際には「1・2・3ザブーン」という自分で音声(ナレーション)まで入れています。2時間にしておそろしい習熟度。プログラミングを学ぶ意味がわかりかけて来ました。これって創造力も鍛えてます。