生産性をあげることを意識して、いろいろな取り組みをしています。
スケジュールに細かく何をしたか書き込む。10分単位で書いていくと、隙間時間や空白時間が見える化できます。そして、ストップウォッチで作業時間をはかる。もはや、テーラーの作業管理の時代です。30分で仕上げていたものを25分、20分、15分と速めていく。15分まで短くできれば同じものを30分かければ2つつくれます。ここまでやるのはおおげさですが、いずれも時間に対する意識が変わってきます。時間を大切に、効率的に使おうとします。
実際、このように生産性を高めて早く仕事を切り上げればいいのですが、帰れません。結局、20時くらいまで残り、そこから電車に乗ります。うーん、移動時間がもったいないとなるわけです。行きの通勤は生産性を上げる工夫をしていますが、帰りは頭がまわってないので英会話なんかを聴いています(アタマが働いてないのであまり身になっていませんが)。そして帰ると食事も早く切り上げて、お風呂も早めに入って就寝します。お酒を飲むと翌日こたえるので、お酒は週末だけのお楽しみといったところです。
これって、楽しいの?
全然楽しくありません。むしろ苦行です。生産性をあげて、スピードをあげて、成果を高めても、身体や精神がこれでは充実しません。そもそも何のために生産性を高めているかというと、人がすくなくなり、仕事量が多くなって、また自分も家でやらなければならないことがあるからです。
なんか追われてません?
WORK SHIFTで人間は常に時間に追われるようになるという未来を予想しています。四六時中誰かとコンタクトをとり、自分が就寝中にはアバターが対応してくれるようなことを言われています。そこまでにはまだ至っていませんが、最近、いよいよ時間に追われてきています。なんか周囲の人へとへとです。
そのためには過剰なサービスや生産をやめることです。必要以上のものはつくらないのです。提供しないのです。その日できる分だけにしておきます。無理してできないことを引き受けない。使いもしないのに多くのスペックを搭載しない。休日や深夜まで店を開けない。いよいよそのような仕事や経営のあり方が求められるようになってきました。
働き方革命というのは、無駄なことをそぎ落とすこともありますが、贅沢や過剰なことをやめることも求められているのです。 そして、そこそこで満たされなければいけません。このそこそこで満ち足りるというのが難しい。