もしも司会を任せられたら。

かなり前になるんですが、シンポジウムの司会をしたんです。シンポジウムの前日に指名を受けてまったく原稿を準備せずにのぞみました。結果はボロボロ。あー、できることなら思い出したくないといった感じです。シンポジウムのタイトルは覚えてないは、登壇者の名前は間違えるは、「えー、あー、うー」は連発だし、とにかく自分でしゃべっていて「こりゃダメだ」と思いました。

せっかくなので、失敗体験を踏まえて、司会者としてやっておくことをまとめておきます。

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1.準備をする

当たり前ですね。司会者原稿はもとより、当日のイベントであったり、シンポジウムの進行を頭の中でイメージしておくことです。原稿を準備してしゃべってみる。そしてその状況をイメージをしてみると、意外と抜けモレ、段取りの必要性、などが見えてきます。たとえば、ここは登壇者の人たちに全員出てきてもらって紹介しなきゃいけないな。出てくる順番も紹介順に出てきてもらおう、とかいったことです。そして、それを原稿にして読む、イメージの行き来を繰り返します。すると安心にもつながります。

2.原稿作成はワープロ書き

前回、私、前日司会を任せられたもので原稿は手書きで臨みました。すると、壇上にあがって原稿を読もうとすると、なんと原稿が読めません。自分の字が汚いというのもありましたが、小さすぎて読めないのです。字は綺麗に書く、そして大きな字で行間を開けて書いた方がいいです。ステージの上では必要以上に光が当たって原稿が見えにくい場合があるのです。そして、むやみに漢字を使わないように、平仮名を多くしておきましょう。

3.演題は覚えておこう

イベントやシンポジウム、タイトルくらいは原稿を見ずとも覚えておきましょう。それは最初にしゃべるのが、だいたいタイトルです。いきなり間違うとドツボにはまります。タイトルだけは諳んじて言えるようにしておきましょう。

4.登壇者の会社名、肩書、名前は事前に確認する

タイトルと同じく間違ってはいけないのは、人の名前です。これが間違いやすいんです。まず会社名、英語、漢字などがはいっていると原稿にそのまま書くとまず読めません。平仮名になおす必要があります。そして氏名も以外と読めないことが多いです。選挙名簿と同様、難しい感じは平仮名にしておきましょう。プロフィールを読む場合も、どこを読んでほしいのか登壇者に確認しておくと親切です。

5.会場案内はできるようにしておく

最初に会場のことは知り尽くしておいてください。喫煙はどこ、飲食はOKなど把握しておかなければなりません。館内の案内をするのも司会者の役割です。ということは事前に館内の案内を入手したり、下見をして分からないところがあれば会場の関係者に聞いておかなければなりません。当日確認するなんて無理な話です。これもイメージトレーニングのなかでいろいろ疑問点が出てくるので、都度確認するようにしましょう。

6.当日、いきなり壇上にあがってスタートしない

会場に慣れましょう。お客様が集まるときから会場に入って誘導したりして、先に会場やどんな聴衆がご参加されるのかを確認しましょう。要は場に慣れるということです。いきなり、舞台に立つなどは無謀です。大きなイベントなんかでも、開場と同時に司会の方は自分の立ち位置に立って会場を眺めていることが結構多いです。これもやはり会場に慣れているのです。

7.ゆっくりやさしい口調で話す

緊張すると早口になったり、結構攻撃的になったりすることもありますので、ゆっくりとやわらかい口調をこころがけましょう。それでも難しいので、時折原稿にそんなメッセージを入れておくのも手です。そして笑顔を心掛けましょう。

以上が、私が失敗をした経験をまとめさせていただきました。次は司会のしきりについて書きますが、これはまた次回です。

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