起業家とサラリーマンの違い。

友人が起業をしました。これまで自分の専門としていた広報、営業分野で起業をしました。

起業したことをSNSで情報発信すると、最初は「いいね」が押されていました。彼も熱心に毎日自社のPRをSNSで情報を発信をしているのですが、やがて「いいね」の数も減り、情報発信も減りつつあります。結構、周囲の持ち上げも一瞬で、世間の冷たさを感じます。

周囲の冷たさという点では、起業家の方が以前言われていたことが印象的でした。

「今にも落ちそうな崖をよじ登っているだよ。もう指先でつかまっている感じ。その自分のまずい様子を周囲が見て、安全な場所から「おーい大丈夫か?」って言われている感じがした」

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周囲がすごく冷静に自分を見ているのですが、決して手は差し出そうとしないのです。しかも自分たちは絶対に落ちそうにないところにいるんです。なんか、チャレンジャーに対しては世間は好奇心をもって、口ではいろいろとチャレンジャーのために自分は応援してくれる、なんて言っているのですが、いざとなると助けるどころか、手を引くようなそんな世間の冷たさを感じます。

また、別のベンチャー企業で働いていた方から聞いた話ですが、その企業はオーナー企業で社長がすごいカリスマ性を持っていました。強引な手腕で経営を伸ばしてきました。ただ、秘書室には差出人の名前のない封筒が送られてくることがあり、その中にはカミソリの刃が入っていたということです。それを見た社長は「こんなのが入ってたよ」と冗談交じりに笑っていたとか。そんな神経を持ち合わせていないと、起業家はやっていけないようです。

サラリーマンの自分にはとてもではないですが、及ばない境地です。起業家の人と話をすると、やはり自分とは別次元の人と話をしていると感じることがあります。それは危ないクライミングをしてきた経験や、カミソリの刃をもろともせずに受け取れる強靭な精神力が備わっているからです。そして、それだけではただの強い人で、ビジネスとして成功するには、そこにビジネスを通じて成し遂げたいことがあります。それは志や怒り、そんな類のものが人より並外れて強いのです。

自分は何のために生まれてきたか?彼らに共通しているのはそのこたえを明確に持ち合わせています。

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