ブレストって組織のチャレンジを表します。

面白法人カヤックさんのブレストの方法を読みました。必要があればだれとでもブレストをします。職場だけでなく、他部署の人や、その分野で知見を持った人を招き入れます。そして、15分でアイデアを出す。面白いですね。

さらに、いつブレストをするか?

  1. オリエン前(クライアントから要件を受ける前)
  2. オリエン後の提案に向けて
  3. 方向性が決まった後

ブレストしすぎでしょ。カヤック流ブレストで目をひいたのが、ウダウダしゃべる。世間話をしながらブレストをする、ということです。

どうでもいいことウダウダ話す、くだらないことを話す。一見、生産性とは程遠いことをしているように見えて、実はアイデアを出すには貴重な時間なんです。要は無駄なんです。その無駄な時間こそがアイデアの宝庫なんです。よくあります「くだらねぇー」とか「どうでもいいじゃん」と思えること、でもそれにくらいついて話を膨らませると、自分たちも予想もしなかった結論に導かれるみたいな。そう、結論は誰もしならない、ただ過程を楽しんでいるとなんかとんでもない結論にたどりついた経験ありませんか?それが実現できるんです。これって、最初から結論ありきで進めてはできないことなんです。

そして「いいな」と思ったのがブレストをすることで、悲観的にならないということです。

これってすごい発想ですよね。アイデアがない人って悲観的ですよね。そりゃ、そうです、何か問題があったとき、解決策が一通りしかないとすると、「これしかない、もう失敗できない」となってしまいます。そうなると、その取り組みは悲壮感漂うものになってしまいます。でも、アイデアがある人だと、「まだ試していないことを試したい、これもやってみたい、あれもやってみたい」「こんな可能性もあるんじゃないか」「失敗しても次がある」と果敢にいろんなことを試せます。

だったら、ブレストしてくだんないアイデアでも持っていた方が断然いい。「下手な鉄砲、数打ちゃ当たる」です。

そして、アイデアを出すには他人のアイデアをけなす、否定していては絶対にアイデアは出てきません。とにかく他人のアイデアにノルのです。「それいいね!」といって相手のアイデアを認めて、さらに自分の意見を足す。そうすることで、前に進めます。また「それいいね」と褒められたメンバーは悪い気はしません。褒め合う文化ができます。けなし合う文化よりよっぽど健全です。

アイデアを出すこと自体を楽しめるようになる。そうなるともうめっけもんです。参加メンバーは自発的にどんどんアイデアを出していきます。

馬鹿馬鹿しいことをいっているようでありながらも、チームの本質、人間がやる気になるためのメカニズムを見事についているカヤックさんのブレストでした。

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