ホテルに宿泊をしました。チェックインが早かったので、まだ清掃の方がいました。その方、何やら清掃の合間をぬって携帯電話でお話をされていたのですが、日本語ではありませんでした。外国人の方です。そして、チェックアウト時ももちろん外国人の方が清掃していました。コンビニに行くと、そこにも外国人店員がレジにいました。
今日のクローズアップ現代、ちょうど、外国人労働者のことを取りあげていました。宿泊業界では、インバウンド効果もあり、人手不足。そこで外国人インターンや留学生をやとっているといこと。日本で外国人の観光客を受け入れて、外国人がお出迎え。なんか奇妙な構図です。でも、労働人口が足りないんだからしょうがない。そして、技能実習生の存在も労働力として大きい。その期待に反して、技能実習生は日本での過酷な労働条件に悲鳴をあげ、日本を去ってしまいます。
そもそも留学生や技能実習生を労働力としてカウントするのがおかしい、という趣旨のことを解説者が言っていました。
おかしい、おかしい、たしかにおかしい。でも、日本人でも担い手がいないような仕事を、外国人にお願いするのはさらにおかしいような気がします。賃金格差があって、日本で我慢して働けば、本国に帰れば生涯遊んで暮らせるなどといった条件でもあれば別ですが、その賃金格差も今や縮まる一方です。
そして、2020年には、労働人口の不足が、日本だけではなく、韓国、中国、タイでも起こるそうです。そうなると、これから人口ボーナスを迎える国から労働者を迎え入れなければなりません。典型的な売り手市場です。よほどの好条件を提示しなければ労働者を確保することは不可能です。
これからできることは、正規のルートで外国人労働者を確保するか、もしくは、外国人労働者を確保してまで成立しないサービスはやめてしまうかです。
サービス競争でサービスが過剰になっていることは確かです。深夜の時間帯のサービス、消費者の都合に合わせたサービス、見直すべきものはたくさんあります。これまでのサービスを前提とせずに、自分たちが今のリソースでできうるかぎりのものシフトしていく、このような決断も必要になるのです。