私の企画書の書き方。

企画書、書いてます。すごい久しぶりです。

企画書で心がけていることがあります。最初のコンセプトをしっかりさせて書く。違います。誤解を恐れずにいうと、企画書にコンセプトなど関係ありません(企画には大いに関係あるけど)。

企画書で心がけていること。

官能小説のように企画書を書くこと。

それだけです。読み手をどれだけそそらせることができるか。企画書の目的はそれだけです。企画書は企画を通すための手段です。

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官能小説のように書くには、相手のニーズを押さえておかなければなりません。読み手が何に関心があるか、何に困っているか、何が好きなのか、はては何に重きを置いているか、価値観まで把握しておけば間違いはないでしょう。それらのニーズを満たすものであれば企画書は間違いなく通ります。

だから企画書を書くのには相手のニーズを事前に探る作業が必要になります。それはヒアリングであったり、インタビューであったり、調査であったりさまざまです。そして、見事ニーズがつかめれば、ニーズを満たすために読み手が「そそるように」書く。このテクニックつきるのです。しれーっと、無味乾燥な文章では相手はそそりません。相手の好みに合わせて適度な分量で、適切な表現を使って文章を書きます。

当然のことながら自分が酔ってはいけません。相手を酔わせるのです。

ニーズをつかめればラッキーなのですが、残念ながらニーズをつかめないことが多々あります。そんなときはどうするか?私の先輩は言いました。

企画書は妄想で書く。

自分の妄想ではありません。相手のニーズがつかめていない場合、相手がどんなニーズをもっているのか、どんなことをすればそのニーズを満たすか、やはり妄想するのです。

ビジネスの場面では相手すらわかっていない場合もあります。そんなときはやはり妄想するのです。読み手の存在自体を妄想します。

30代、独身男性、Webマーケティングの仕事をしている。都心にワンルームマンションを借り平日は残業が多い、その分休日は彼女や友達とアウトドアで過ごす・・・など、マーケティングで相手(顧客)を具体的に想像するペルソナという手法がありますが、これも言ってみれば妄想です。

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私が以前仕事をした広告代理店の方は、ペルソナを設定して、その関係者も想像します。つまりこの男性の彼女、上司、友達、実家のお母さん、よく行くBARのマスターなど。そして男性との関係性からニーズを探っていきます。いやニーズを妄想していきます。傍からみれば、とってもおかしいことをやっています。だって会ったこともない、現実にいない人のことでいい大人が喧々諤々会議をしているんです。それほど、このニーズを探る行為は大事なのです。

それがわかれば、そこから商品やサービスになるわけです。

さて、今回の私の企画書、相手がいません。相手からの妄想です。一人でやるのはかなりつらいです。自分の好みの相手を妄想してしまう可能性もあるので、これは仲間と一緒にやることをおすすめします。

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