子ども用の将棋、かわいいじゃないです。
「ごろごろどうぶつしょうぎ」幻冬舎エデュケーション 対象:6歳から
箱に日本将棋連盟公認とあります。対象年齢6歳からとあります。うちは4歳ですが、まぁ一緒にやれば大丈夫でしょうと気にせず購入します。
しょうぎ盤とコマとルールブック、実にシンプルです。まずはルールを覚えましょう。
対局前に「よろしくおねがいします」、対局後に「ありがとうございました」。挨拶から入る。実に礼儀正しい。
ざっと、読みましたが、歩、金銀、王のみの将棋です。ルールは将棋そのものです。
まずは、コマの動かし方を覚えましょう。コマの動きはルール把握の第一歩です。コマの持つ特徴を覚えます。親切に動ける方向に丸印がついています。
そして、相手のエリアに入ると当然、成金にできます。
いざ、対局をしてみると、
しょうぎって、いかに先を読むか
の勝負かってことがよく分かります。これはコマがワンちゃんになろうと、猫ちゃんになろうと変わりません。
自分の持ち駒をみて、自分の手をシミュレーションする。そして同時に相手の手もシミュレーションをする。
これは子どもにとっては高度です。また、子どもが有している能力とは明らかに異なる能力です。子どもはその瞬間、瞬間に集中します。遊んでいるときもひたすら何か同じことを繰り返したり、大人から見ればどうでもいいことに集中したりします。これは明らかに今、この瞬間、つまり「現在」に生きていることです。禅の言葉でいえば「今、この瞬間をありのままを受け入れる」ことになります。一方で先を読むというのは「未来」に対して集中するということです。ビジネスの世界は、常に先へ先へと未来に意識が向かいます。これは鷲尾清和さんの言葉でもありますが、「ビジネスは常に前のめり」です。その証拠にビジネスではPro(前へ、先へ)がつく言葉が多いこと。Product、Project、Profit、Process・・・。先を読むのはなぜか?相手に勝って、自分が生き残るためです。だからそのためには戦略が必要なのです。先を読む能力を身につけるということは子どもにとって大人の世界への扉なのかもしれません。
また、将棋のもうひとつの特徴として、
自分の手元にある資源を有効活用する。
しょうぎ盤にある自分のコマ、相手から奪ったコマを含めて、自分の王将を守り、同時に相手を攻撃します。やはり資源の有効活用というか、適材適所の配置が必要になります。
これってマネジメントです。
まだまだ、自分がやってて気づいたことはあるのですが、これくらいにしておきます。そんなわけでうちの子どもにはやはり「先を読む」ということはまだできません。まだ、コマの獲った獲られるかの目の前の世界のことで精いっぱいです。これっていわゆる「目先のこと」って言うんでしょうか。だからまだ意識としては現在に向いているわけです。何回かやっていると、詰むことを理解してきました。
詰む、THE ENDです。退路がないということ。
将棋って、実は結構、容赦がない勝負であることが分かります。これって子どもに教えていいんだろうか?と思いましたが、生きるために必要な能力をたくさん鍛えることができます。子どもに戦略を教えたければ、どうぶつしょうぎをはじめてみましょう。