仕事のムダを省くために、仕事量の調査をします。ついては、あなたの仕事の時間を計算してください。大項目、中項目、小項目と分けて仕事を分類して、その小分類の仕事に対していくら時間がかかっているか計算してみてください。
仕事のたなおろしというやつです、あるいは業務量調査と呼ばれたりします。
確かに定量的に自分の仕事を把握することで、人による仕事の偏りが見えたり、仕事の割り振りの不均衡が分かったり、現状分析になって、今後の改善策にはつながるんだと。
そもそも目的は仕事のムダを省くためだったはず。
で、私は仕事の価値を生まない、仕事の棚卸に数時間かけるわけです。(まぁ、価値を生まないとは言っていますが、一応は自分の仕事で余計に時間がかかっているところが分かって、それをなくすことで生産性が上がることにつながれば価値は生んでいます)
これって、おかしくないですか?
組織ではこんな余計な仕事がたくさん振ってきます。それを不平不満を言わずに、納期までに依頼主の期待に添うように完成させるのが“できた”組織人の仕事です。
究極のところ無駄な仕事というのは自分がわざわざその仕事をしなくてはいけないか、別にほかの人でもいいんじゃないのというものです。
そのような仕事を洗い出していくと、自分がこの組織にいる意味ない(自分の仕事がない)、なんて笑うに笑えない話も出てきます。
そして、業務量の調査の結果、「よし、この職場にはこんなに人員必要ないから減らしちゃおう」なんて結果になるわけです。
すると、自分たちの仕事量を改善するつもりが、返って自分の仕事量を増やすことにつながりかねません。自分の首を絞めるとはこのことです。
今日も自分を首を絞めてしました。