里山で独立国家を築くこともできる。

子どもがツリーハウスづくりに参加できる。ガンコ山さんに行ってびっくりしたわけですが、まだ驚かされたことがあります。

それは里山では、電気もガスも水道もありません。つまりoff the gridの生活なんです。それだけではなく、off the traffic、都会の喧騒から離れた里山では交通も気にすることはありません。そしてツリーハウスですから地面から離れています。だからoff the grand!

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ツリーハウスつくる前に、
「off the grid,off the traffic,off the grand」
と言って、みんなでエイエイオーと掛け声をかけます。このスローガン、口に出すと結構気持ちがいいんです。

いやー、電気は太陽光発電ですよ。あと風力発電もあります。結構自然再生エネルギーの活用が徹底されています。ガスはそういえば使いませんでした。お米は火をおこして炊きました、お湯も火おこしです。あと、水。水道はきているのですが、それはあくまでも飲料用。その他は雨水を使います。実に自然の循環を生かしています。雨水は飲料水にできないということでしたが、むしろ雨水の方が健全なような気がします。

でも自家発電って不便なんです。電動ドリルの電池がなくなってもすぐには充電できないので、電動ドリルを大事に使わなくてはならないのです。もちろん太陽光発電では冷蔵庫なんて使えません。冷蔵庫の必要とする電力がまかなえないのです。食品を腐らせないようにするために、必要以上に電力を消費するわけです。それくらいの電力を消費するくらいなら、自宅に冷蔵庫を置かないという選択もできるわけです。でも、これが人間の本来の営みなのではないでしょうか。電力の恩恵は当たり前ではないのです。何かの上になりたっているのです。

今年はいろんな里山に訪れています。どの里山も共通しているのが、人手が入らない里山ですからとても不便です。水道が引けないので井戸を掘る、湧き水を利用するなんてところもありました。山なので下水道がひけないところもあります。そんな不便な状況でも、里山再生に携わる人たちはなんとか、自分たちのやりたいことを里山に反映させています。それはその人の個性と言えます。

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里山には携わる人の世界観が現れるといってもよいでしょう。ガンコ山さんはツリーハウスを前面に出されています。あと、ヨガですね。名つけてじゅりんヨガ。里山で寝っ転がってのヨガは実に開放感があります。この山の資源、そしてマスターの志向性がマッチした特徴の出し方です。里山で個性を出し、いかにビジネスを展開するか、このような観点で里山をみても面白いのです。

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(これヨガで寝っ転がって見上げた杉の木です。樹林でしょ。)

アイデアと行動力があれば、里山は蘇り、人が戻ってきます。自然も蘇りますが、人々の活気も蘇ります。いや、人の活気に山が応えてくれているのです。里山ビジネスといえば、絵本ではありませんが、この本がおすすめです。里山を畑とワイナリーにしたビジネスモデルです。ワイナリーの設備投資4000万円とか。地方で見かけるワイナリービジネス、初期投資がなされているんですね。

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