路線と日本とひらがなの地図がほしい「新版はじめてにほんちず」

幼児向けの地図を買おう。さて、どんなものを選べばよいのか。

作: 高木 実 高木 幸子
絵: 塚本馨三
出版社: 平凡社
発行日: 1991年
対象:3歳から4歳

もともとは子どもが電車好きで、路線図にはまってるんですよ。そして、首都圏の路線図や駅名を覚えようとしているので、それなら一緒に地理も覚えてくれればいいのに、と思ったのが購買動機です。

関連付けて学べば、学びとしては非常に効率的です。

電車ファンの子どもたちに向けて、鉄道と地図を組み合わせた本って結構出版されています。こちらの本なんかは、少し古いですが、地図の昭文社から出ていて、鉄道だけでなく地図としても充実しています。ただ、2010年と少し古いので最新の車両が出ていません。それとあと漢字があるんです。幼児に漢字は読めません。それで購入は見送りました。

さて、地図を選ぶにしても、幼児が見るため、漢字のものは避けなければいけません。平仮名だけの日本地図になるとぐっと絞れてきます。

そしてかつ全国の名産やランドマークなどを紹介しているもの。

ここでもう一回考えます。写真で紹介している本もあれば、絵で紹介しているものもあります。やはり幼児ですから絵です。

前回紹介した「せかい地図絵本」(とだこうしろう)のにほん版「にっぽん地図絵本」でもいいのですが、

やはり鉄道好きには、電車や路線に関する情報がなければ、電車と関連付けて覚えることはしません。

そういう意味では、今回の絵本は、絵に新幹線やSLが描かれていますし、

最終ページに路線図や空路のページがあります。

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北海道、東北、関東、中部、近畿、中国・四国、九州、そしてみなみの島々の地域のブロックごとに見開き2ページの絵本地図になっていて、そこにすべての名産、名所、名品、行事などの情報が絵で描かれています。分かりやすいといえば分かりやすいです。そして、全国で採れる果物、先ほどの路線、空港が紹介されているページがあります。

サイズも大きく頑丈なので子どもには見開きやすいです。

何よりも大事なこと、私たちが住んでいる地名が入っています。これは幼児向け地図を買うのには決定要因になります。そしてこれは後から知ったことですが、絵は塚本馨三さん。あの週間漫画TIMESの表紙を描いていた方です。私の中に潜在的な絵に対する親しみがあったのでしょうか(といっても、絵は週刊漫画TIMESの表紙とは随分違います)。ちなみに塚本馨三さん同一雑誌の表紙を39年間描きつづけられて、ギネス記録に認定されています。

週間漫画TIMES

欲を言えば、路線が入ってくれれば、鉄道好きの子どもにはいうことないです。

路線+地理+平仮名、このシリーズは売れると思うのですが。意外とこれらのニーズを満たしたものはありません。

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