積み木ショーを見てきました。積み木で遊ぶのではなく、見せるのです。遊具を使って遊んで楽しむのではなく、見せて楽しませる。これって結構、高次なレベルのことをやっています。
主催は静岡にあるおもちゃ屋百町森さん、そこのスタッフでもあり積み木パフォーマーの相沢康夫さんがショーを見せてくれます。「積み木おじさん」の愛称で親しまれている方です。
相沢康夫さんの扱う積み木はネフ社の製品です。50年以上子どもたちに愛され続けている積み木です。百町森さんのサイトにもありますが、良い玩具は「子どもたちに働きかけることができる」そうです。
相沢さんのページにはネフ社の積み木が紹介されています。
ネフ社のネフスピール
ネフ社のリグノ
ネフ社アークレインボウ
ネフ社の積み木、積むのも難しいのですが、意外とたんぱくで「積めば何かができる」というものではなく、自分でどんなものを作りたいか決め積まなくてはなりません。つまり、作品に対して創造力や設計力、積むことに対しての集中力が試される積み木です。積み木は創造力を育む知育玩具と言われていますが、この積み木をすればそれが何であるか身をもって体感できます。
その難しい積み木を相沢さんのユニークな積み方で、さまざまな作品?を見せてくれます。これなんかは、「なんで立ってるんだ?」と思わせる作品です。
倒れそうで倒れない
これも積み木遊びの楽しさであることには違いないのですが、相沢さんのショーにはこのような要素も演出として取り入れられています。
これも倒れそうで・・・倒れました。期待を持たせて裏切る。笑いをとるお約束です。でも、今度はあらあら不思議、倒れません。上と下の画像ではほんの少しだけ変わっています。それがなんだか分かりますか?
むしろ、倒れない積み木よりも、これを発見するために試行錯誤したプロセスの方がすごいです。よく発見したな・・・。
よくよく見ていると相沢さん、子どもたちに質問をしたり、リクエストを受けたりして、子どもたちを一方的な観客にしていません。子どもたちにも積み木づくりに参加させているのです。この姿勢がすばらしい。そして、最後に「何色のお花がいい」と子どもたちに聞いてお花をつくります。作る過程のやりとりが分かり、そして崩れやしないかというハラハラ感を持たせながら、できた最後の作品がコレ。
もはや、積み木エンターテイナーです。ちなみに、DVD「相沢康夫積み木ショー」も出ています。遠方の方は、こちらで見てください。