貸切列車のイベント企画でオリジナリティを発揮する天竜浜名湖鉄道

天竜浜名湖鉄道を見てきました。静岡県の内陸を走る鉄道、初めてその存在を知りました。二俣本町に到着すると、鉄道歴史館見学ツアーは終わっていました。今では珍しい転車台を使うシーンを見ることができます。残念です。遠くからだと転車台の位置は分かりません。また、次回と言いたいところですが、このためだけに来るのはちょっと・・・。

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さて、全線が登録有形文化財に指定された同線は、さすがに駅舎がレトロです。その中でも目を引いたのが、貸切電車やイベント企画のフライヤー。

三ヶ日みかんハイボール列車、地元みかんを使ったこの企画。三ヶ日みかんハイボール飲み放題!女性の心地よい歌声つき、しかも車内ジャンケン大会まで。かなり食指をそそるイベントです。私が静岡県民であれば間違いなく参加しています。普通に飲むよりはるかに楽しいはずです。

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まだあります。地酒列車!昼から地酒花の舞が飲める、しかも花の舞の酒蔵の見学つき、地酒のおみやげまでついてくる。お得感三拍子セットです。ただし、列車内にトイレはありません。ちょっと笑えます。

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酒だけと思いきや、まだまだしかけてきます。懐かしの歌と語り部列車。沿線にまつわる昭和歌謡がうたえます。しかも毎回満席とは、ニッチではありますが、こういうニーズを持った人って各地に必ずいます。そして素晴らしいのがこの企画を懐かしむ昭和世代だけでなく平成世代をも巻き込もうとしているところです。昭和歌謡を通じた郷土伝承と言えます。

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そして、貸切イベント列車。全線3時間コースを利用しても仮計算して2,340円、そのうえビールサーバーをつけても5,000円。どうやって盛り上げようかと悩む飲み会を企画するなら、電車借り切った方がよっぽどか盛り上がります。もちろん、カラオケもあります。

列車って運送の手段としてしまうと、ビジネスとしては乗降客の増減にしか関心がいきません(もちろん安全運転が前提です)。しかし、列車空間を非日常空間としたり、列車そのものを観光とすると、このような企画が生まれるわけです。これはローカル線だからできることであって、ダイヤの過密度が高い首都圏ではまず無理です。ちなみに銚子鉄道もお化け屋敷電車を走らせていますが、こちらは完売となっています。また、前回紹介したスペースマーケットさんではわたらせ渓谷鐡道(群馬)の貸切もされています。ローカル線の強みを生かして、新たな企画をどんどん生んでもらいたいものです。

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