覗きたいけど覗けない世界を見れる旅、リディラバのスタディツアー。

体験が旅になる時代です。以前、職業体験をサービスにする仕事旅行社さんの旅に参加したときにも衝撃を受けましたが、今回のリディラバさんの旅も衝撃です。言ってしまえばすごくニッチな領域の旅です。普段は接することがないし、このまま人生を送ると接点がないかもしれなかった世界に敢えて近づけます。

社会問題の現場を旅する

私たちが普段生活する中で、問題だと思うことは多々ありますが、その問題も実は一部の人の問題であったり、あまりにも大きすぎてどこから手をつけていいか分からない問題って結構あります。それがいわゆる社会問題というものです。この社会問題を取りあげると、多くの人は心のどこかで問題だと思っており、「このまま放置できないなぁー」とは薄々感じていることがあるので、共感を得ることはできます。でも、その問題を自分が当事者となって、真正面から向き合うかはまた別の話です。自分に直接影響がない限りは、ざわざわ首を突っ込むことはしません。だって、問題が難しいんですもの、広いんですもの、ややこしいんですもの。といいながらも、みんなどこかで引っかかりはあるんです。

このあいだテレビを見ていたら、児童養護施設の子どもたちのことを取材していました。児童養護施設の子どもたちは18歳になると施設をでなくてはいけないんです。しかし、なかなか住むところが見つかりません。また一般の賃貸物件では子どもたちには高すぎて手が出ません。そこで、子どもたちのために賃貸物件を探して、県が補助するなんてことをやっていました。このニュースを見ていると、自分は直接施設の子どもたちと関わることはないのだけど、何とかしなくては!なんて気持ちが芽生えてきます。

リディラバさんのツアー、Travel the Problemは社会問題と私たちの距離を近づける、あるいは当事者として考えるきっかけをつかむツアーと言えます。

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そしたら、本当にこんなツアーを開催してしまうんですよ。

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そのほかにも社会問題に関わるツアーがいっぱい用意されてるんですよ。空き家問題、児童労働、農業、発達障害など本当にツアーのテーマはさまざまです。

また、このような現場にリーチして、観光客として呼ぶという発想は驚きです。まず、場所ではなく体験を旅として定義したとろころ、これは仕事旅行社さんも同じですが、従来の旅行の概念を変えています。そうです、旅とは人と出会うもの、何かを経験するものととらえているのです。そして、リディラバさんの面白いのは、やはりスタディツアーとして現場で見聞きしたこと、つまり2次情報でなく、1次情報で得させてくれること。そのインパクトは大きく、社会問題と自分の距離を明らかに縮めます。これは社会問題の当事者になるべくきっかけをつくっているのです。このしかけには驚きです。

まだこちらの旅行には参加していませんが、近々参加させていただく予定です。

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