人間はなぜ火に魅せられるか。

キャンプファイヤーをしてきました。キャンプファイヤーって好きな人、多いですよね。ではなんで好きなんでしょうか?

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なんか落ち着くじゃないですか

なんかいいんですよ

とか、あまり明確なこたえ聞いたことはないんです。人間、火に魅せられることは間違いないです。

話は変わりますが、焚火研修なんていうのがあります。焚火を囲み、本音を語り一体感をつくろうというものです。火の前だと人は正直になれる、人間の本能を利用したものです。また、震災のときには、避難所では焚火をしていました。これも火を見ることで嫌なことを一瞬でも忘れることができる、その効果を利用したものです。

さて、それではなぜ人は火の前だと正直になれるのか。

興味部深いのが、キャンプファイヤーの光景を第三者として見れば気づくと思いますが、火を囲んで、参加者は火を見ているのではなく、火の向こうを見ているのです。火の向こうにあるものは何でしょうか。

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火に魅せられている、もっといえば火にのまれているのです。私たちは昔は動物でした。それが二足歩行になり、手を動かすように、火が使えるようになることで、人間の文明を大きく変えてしまいました。火があることによって、夜の活動ができるようになりました。調理ができるようになりました。そのことで食物による致死率も下がりました。だから火の恩恵を大いに受けているわけです。

火を思わずぼーっと見てしまうのは、その頃の名残ではないでしょうか。火に対する畏怖というか、火が使えなかった頃の私たちのことを思い出しているのではないでしょうか。私たち自身を原始にかえす、そんな体験をするために人間は火を囲むんではないかと、キャンプファイヤーで感じました。

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