プロスポーツ選手とお話する機会がありました。この業界も最近は海外からの選手が流入してきて、異文化交流が盛んです。
そこで聞いてみました。
私「外国人選手とは日本語でコミュニケーションをとってるんですか?」
と質問すると、
プロ「そうです、郷に入りては郷に従えじゃないですけど、やはり日本語は身につけてもらいます。」
と返答が返ってきました。それから、
プロ「日本に10年間いる選手なら、最近は漢字を使ってメールを送ってきます。来日したてのころは日本語まったくしゃべれなかったんですけどね。」
すごく、興味があります。
私「あのー、外国人選手って、どうやって日本語身につけたんですか?」
プロ「キャバクラにつれていくんです。すると、女の子を口説きたくても口説けないもどかしさが出てくるんです。そうなると必死に勉強しますよ。」
私「なるほど!」
よく、外国語を身につけたければ異性の友達をつくればいい、と言われていますが、この話はその核心をついています。
友達をつくるだけじゃだめなんです。その友達を口説こうとすること、さらには、
「もどかしい」思いをすること。
これが、語学が身につく必須条件です。もどかしさがあるということは相手に対して伝えたい自分の想いがあるわけです。想いがないと相手には伝わりません。また、その伝える手段が言語ということになります。別にこれは外国語に限らず、自分の仕事だって、趣味だって、研究だって同じことです。想いがあるから人に伝えて、人を動かすことができるのです。
残念ながら、現代人はこの想いすらなくなりつつあると言われています。惰性に流されたり、毎日をむなしく過ごすなんてことをしていると想いなんてもてません。いわゆる無気力症候群です。いや希望の欠如症候群といってもいいでしょう。
「私は○○をしたい!」
この際、別に想いを持てるのなら下心であろうと、魚心であろうなんでもありです。熱い想いを相手にぶつけてみたいものです。