もちつきは最高のコミュニティーとフィットネス。

今日は農園でもちつき大会がありました。最後にもちをついたのはいつだったか?子どものころですから数十年前です。正月のおもちも既にできあがったものを買ってくる、あるいはおっそわけしていただくというのが毎年のことですから、ますますもちつき経験とは疎遠になっていました。

おもちは何からできるか、もち米と水だけです。当たり前ですが、おもちはもともと米だった、その姿が見れて感激します。

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もち米を臼の中でこねるところから始まります。そして、大人たちがきねを持ってつきます。大人ももちつき未経験者が多く、経験者から教えてもらうわけです。そして完成すると、おもちをちぎって丸めていきます。ここでもおもちを囲んで作業や会話が生まれます。そして、できたらみんなで食べる。再び、もち米を炊いているあいだ、暖をとりながら自分の畑について語ったりします。

協働作業なので、互いのことを語り合う絶好の機会です。

町内会や子ども会などでもちつき行事があるのはこのためなんですね。互いのことを知りあう。そして共通の目的のためにともに頑張る。キャンプでみんなでご飯をつくる体験と近いです。わざわざ遠くに行かなくても、近所できでるのでキャンプよりも手軽です。

そして、何回もやっていくと子どもたちは飽きるので、子どもたち同士で遊び始めます。良い流れじゃないですか。

このような効果を考えると、町内会にはもってこいのイベントです。町内でも独り暮らしの高齢者が多くなっているので、もちつき大会などで住民の存在を知り、そしていざというときには助け合う。このような町内の自治が生まれるきっかけになれば言うことはありません。

もちつきのもう一つの効果として、やはりあげられるのはフィットネス。

何回もついていると、翌日、普段は絶対にならない箇所が筋肉痛になりました。もちつきで使う筋肉を普段まったく使っていない証拠です。しかし、このように生活の中で培われる筋肉を普段まったく使わないって、まずいんではないでしょうか。スポーツジムで器械を動かしてつける筋肉とは全く別物です。何のための筋トレなんでしょうか。農作業にしろ、もちつきにしろ、スポーツで使う筋肉とも違うものです。私たちはこの筋肉を使わなくなっています。それは同時に文化に触れる身体が退化しているといえます。つまり日本の文化を受け取る感度が鈍くなっていくのです。時間や手間も、コストがかかっても文化を守るための活動は続けていかなければいけません。

そうそうもち米ですが最後にはおもちになりました。

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