茅ヶ崎で大人気のパパ向けの子育て講座に参加してきました。講師は茅ヶ崎市役所の伊藤徳馬さんです。
冒頭から「子育てや育児については心構えや方法など、みなさん知識もあるので、この講座は知識を詰め込む講座ではない」とかなり楽しみなことを言われます。そして、お父さんと3歳の子どもとのローププレイングから始まります。お父さんと外出の約束をしていた子どもがテレビを見始めて、夢中になり、外出をしなくなったという設定です。よくありがちです。親の準備が遅れたため、子どもが何か違うことをし始めて、それにはまってしまって、いざ親が何かをしようとすると子どもは取り組み始めたことに夢中になって言うことを聞かないというやつです。
親としては、多少ムカッとします。そして、
「●●ちゃん、おとうさん●時に行こうっていったよね。なんで来ないの?」
それでも当然、子どもは来ません。
「だからさぁ、テレビ消せって言ってるだろう、何で来ないんだよ!(キレ気味)約束したよね、ね、ね、ね(たたみかける)」
子どもは頑なになってますます、親の望む行動をしなくなります。ではどうすればいいか?というのこの講座のポイントです。
行動を具体的に表現する。
まずは、あいまいな表現を避け、具体的な表現を心掛けます。「いい子にする」「ちゃんとして」などは代表的な曖昧な表現です。これでは子どもが具体的に何をすればいいのか分かりません。「●●ちゃん、止まって」「パパを見て」「パパの話を聴いて」など具体的な行動を子どもに示します。
肯定的に表現する
これは耳が痛いです。「ダメ」「いけないよ」といった表現ではなく、「●●してね」という肯定表現をつかいます。結構、否定表現や命令調で言ってしまうことに慣れてしまっている人には、なかなか難しい言い換えです。「廊下を走るな!」ではなく「廊下は静かに歩こうね」、「夕食前におやつを食べてはダメ」ではなく「おやつは決まった時間に食べようね」といった感じになります。
共感的な表現を使う
子どもの気持ちを認めて、でも気持ちの受容と行動はあくまでも切り分けます。そして
環境を整える
子どもをしつけるときは、環境にも配慮します。耳や目の刺激にない場所を選びます。テレビや音楽をつけっぱなし、他の子どもが遊んでいるところで子どもをしつけようとしても無理です。そして、近づいて、子どもの目線まで降りて話すようにします。
いつもは2時間×7回の講座が、本日は1日2時間エッセンス版だったので、まだまだ聞きたいというところで終わってしまいました。
伊藤さんの講座めちゃくちゃ分かりやすいです。そしてうまい。
何が良いかというと、
大人が子どもをしつけるのに具体的にどうすればいいかが分かるんです。
そして、伊藤さんも言われていましたが、
子育ては確率論。5%から8%へ、数%の成功確率を上げること。
気張らなくていいスタンスでのぞめるのが、この講座の素晴らしいところだと思いました。しつけのしかたって、大事なんですが、意外と教えてられてないんですよね。こういう講座が各地域で開かれれば、子育て事情も変わってくると感じました。講座受けれない方は伊藤さんの本を読んでみてください。