子どもの学資保険を検討しようと、話題の保険ショップに言ってきました。
ショッピングモールなんかに店舗として入っていて、保険の相談を受け付けてくれる会社です。「ほけんの窓口」、「みんなの保険プラザ」とか最近よくみかけます。保険会社1社の保険を扱う代理店ではなく、中立、公平の立場で複数の保険会社の商品のなかから相談者に最適な保険を提案してくれるというので、私も相談してみました。
さて、保険ショップですが、ショッピングモールで買い物をしていると、子どもに風船を配ったりと、意外とすいてそうに見えるのですが、行くと予約で埋まっていました。利用者は結構いるようです。
「学資保険を探してるんですけど・・・」
というと、
「学資保険、本当にいるんですか?最近は学資保険に入る人はあまりいません」
といきなり、保険を求めてきたのに、その商品をすすめないという営業スタイルに少々驚きます。当然その後、私の疑問にこたえていただきます。
「学資保険というのは、学校に入る年齢でお金が必要になるわけです。かつては大学入学時でしたが、今は小学校、中学校、高校、大学とあらゆる時期にお金が必要になる可能性があります。かならずしも18歳でまとまったお金が必要なわけではなく、それ以外の年齢でも必要になるわけです」
「たしかになるほど!」と思いました。そして、学資保険でないなら、「何が入用の学費をカバーしてくれるか、それ以外の商品はあるのか」質問したところ、かえってきたこたえが“終身保険”でした。
“終身保険”?終身保険と言えば、保障期間が生涯続く商品です。なぜそれが学資保険に代替できるのか、気になるところですが、予約のお客さんが来てしまったため、次回改めて伺うことにしました。しかし、やはり次回まで待てません。そういうわけで保険ショップのはしごです。今度は別の保険ショップに行きました。初めて聞くようなそぶりで、お話を聞きましたが、ここでも提案されたのが同じく終身保険。セカンドオピニオンでも同様の提案では、納得せざるを得ません。(もともと保険ショップ自体が保険会社のセカンドオピニオンと言われていますが、これではセカンドオピニオンのオピニオンでサードオピニオンです)
なぜ、終身保険が学資保険に適しているのかといえば、詳しくは保険ショップで聞いていただきたいのですが、簡単に言いますと、最近は払込み期間が短い終身保険があるのと、子どもが一定年齢になるまで契約者(親)の死亡保障にもなる、また一定の年齢に達すれば解約返戻金が戻ってきてそれを満期の保険金とみなして学資に充てることができるというものです。
さて、セカンドオピニオンの保険ショップでしびれた提案がありました。
「学資保険は何のためにかけるか?」
と問われました。素晴らしく目的志向な質問です。「子どもが学校に入学するときお金が必要になるから」と回答しましたが、そのあとすぐに、
「それは具体的にいくらか?」
ここまで聞かれると「200~300万くらい」と世に出回っている、学資保険の満期金額をこたえるしかありませんが、実を言いますと具体的な金額なんて想像できません。
だって、大学に行くのかどうかも分かりませんし、大学も国立か私立かなんてわかりません。また、理系や文系なのかも。そういえば、うちの子が18歳人口になるときに大学の数もいまほどないでしょう。そうなると、実にシミュレートしにくい世の中になってきているのです。昔のように18歳になったら大学に行くから、学資保険が必要なんていう、決められた子どもの進学モデルも疑ってかからなくてはいけません。
「ある年齢でまとまったお金が必要であれば、銀行積立でもできますよね」
はい、そのとおりです。保障がつくか、つかないかの違いです。加えて、学資保険、終身保険、銀行積立のメリット、デメリットも教えていただき非常に明快な提案だと思いました。そして、よくよく分かったのは相談をしても、最後に決めるのは自分です。そのためには何年後にいくら必要なのか、シミュレーションができていないといけません。シミュレーションは将来の姿です。シミュレーションは保険会社や他人に決めてもらうのではなく、自分で決めなくてはならないことなのです。