オークションの現場を見せてもらいました。売り手が商品を出し、買い手が値段を出し落札していきます。オークションの場に人はいなくて、すべてシステム上で行います。株式の売買なんかとまったく同じ原理です。
たとえばYAHOOオークションなんかで、盆栽が欲しいと思ったとします。盆栽を検索すると本当に出てくるわけです(出てくるとは思わなかった、その他ペットなんてカテゴリーもありました)。
『黒松』の出品 です。 展示会でも十分通用するとおもいます。 (樹高約46cm 左右約63cm奥行き約46cm)
それで出品された盆栽に関する情報があるわけですが、これで売り買いを決めるんですよね。別に盆栽の情報量が少ないと言っているのではなく、実物を見ずして、価格がきまり、売買がなされることに驚いています。
オークションというところは、売り手と買い手が集まるところだけでなく、売り手についての情報が豊富なことも買い手にとっては落札の決め手になるわけです。だから、当たり前ですが、オークションの対象になるものについて、情報は文字、画像、動画など多ければ多いほどよいのです。それが購買の決定打となるわけですから、モノそのものの価値よりも、モノを記号化したものやビジュアル化したもので価格が決まるわけです。モノの真贋を見極める目利きではなく、いかに多くの情報を収集しているかがオークションでは優れた買い手となるわけです。
話はそれますが、以前ラーメン漫画http://blog.livedoor.jp/qmanews/archives/52122813.htmlで、「客はラーメンではなく情報を食ってる」というセリフが話題になりました。今回まさにオークション現場を見て、これは情報の売買だと思ったわけなんです。
そして、オークションでは売り手と買い手をいかに多く集めるか、オークションのプラットホームをつくるか、これ鍵です。参加者が多いということは売り手と買い手の数も増えるだけでなく、多様なニーズがあるわけです。えっ、こんなものまでオークションで成り立つの?というものが成り立ってしまう世界です。
そして、面白いことに高い安いも買い手が何人いるかという情報で決まります。情報を取りに来ている参加者も自ら情報として、オークションに提供しているわけです。おそるべしオークションサービスでした。