速成の人材育成について考える。

人手不足なんてよく聞きます。しかも若手社員が不足しています。これはどこの業界も、どこの会社も同じことではないでしょうか。カンブリア宮殿で京都の日本料理菊の井の人材育成のことを紹介していました。

日本料理、ユネスコの世界無形文化遺産に登録された背景には、日本料理人の減少、そして日本料理の絶滅なんてことも考えられるわけです。日本料理人も実際に労働市場では需要と供給のアンバランスが起こっています。文化とは伝承の世界です。それなりの技術を身につける時間と暗黙知の伝承が欠かせません。私は早期育成を肯定はしませんが、新しい育成方法で育った人たちがどのような料理をつくりだすか、これが結果と言えます。文化と呼ばれるものは、日本では同じような状況にあります。絶滅を待つか、新しい人に引き継ぐか、紛れもなくこの岐路に立たされているのです。

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