違いを感じることが異文化理解の第一歩「こども国際理解展示室」

バリアフリー絵本展にあーすぷらざへ行きました。「こども国際理解展示室」なんか、興味深い名前の展示室があったので入ってみることにしました。

いきなりアジアな雰囲気です。何がアジアかと言われても、そんな風な印象を受けるのですから、なんとも説明のしようがないです。

1階には世界各国の民族衣装を中心に展示されています。

ちょっと奥に行くと乗り物なども。

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人力車です。でも自転車なので人力車でもないか。横浜の自転車タクシーみたいなもんでしょう。

そして2階にあがると、世界のこどもたちのおうちが展示されています。

タイのチャークリンくんちのモデルハウスがあったので部屋に入ってみました。

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タイの先祖の写真が並べてあります。本当にリアルです。他所様のおうちに遊びに行った感じです。

居間(タイに居間はあるのか?)に行くと、映像クイズがありました。

なぜ僕のうちには船があるのでしょうか?

1.釣りが好きだから

2.家が漁師だから

3.雨季は道路が冠水してしまうから

ついつい真剣にこたえてしまいます。そういえば、タイは洪水が多いことを思い出します。日系企業もタイの洪水で被害を受けたことがあります。そです、こたえは2です。

奥に行くと、フィリピンの雑貨店サリサリストアなんかが展示されています。なんか、日本の昔の駄菓子屋みたいです。日ごろ、オンライン英会話でフィリピンの先生にお世話になっているので、今度話題にしてみようと写真を撮ります。

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どうせなら人形もリアルにしてほしかった。

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卸問屋系の商品の陳列です。それが雑多としてよいです。

このような展示があればなおさらのことですが、国際理解あるいは異文化理解とは、自分たちとの違いを発見することから始まるんだとつくづく思います。違いによる「おかしさ」「違和感」「疑問」みたいなものをまず感じとり、自分たちの文化と比較します。そして、違いをいかに受け入れられるか、つまりは自分が寛容になれるかどうかが本当の意味での国際理解です。だから、このようなリアルに近い展示物をただ並べておくにはもったいないと思いました。そこで子どもたちに考えてもらうことができれば、さらに学びを深める生きた教材になります。

私が感じたのは、ここに展示してあるアジア圏の展示物を見ると、どう見ても「三丁目の夕日」の時代を思い出すんです。昭和の成長期の日本です。貧しさから脱出して三種の神器をそろえようとした活力ある時代です。そういう意味では、まさに東南アジア圏の国々は人口ボーナスをむかえまさに成長期です。それに引き替え、日本や韓国の今は東南アジアの人からみればどのように映るのでしょうか。日本の集合住宅のモデルハウスなどを置いて、海外の人の反応を見てみたい気がしました。自分の生活も外から見ればやはり変なところがあるのです。その変と思われる部分が、自国の文化を探る手がかりとなることもあります。そして、自国の課題を解決するヒントになる可能性があるのです。

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