世界を知るということは、その国の特徴と自国との違いを知ることでしょう。
「せかいちず絵本」とだこうしろう(戸田デザイン研究所)
対象:3歳から ジャンル:地理
中国の福建省からお客さんが来ました。困りました。私、福建省のことを何一つ知りません。ウーロン茶の産地だっけ?そんな認識です。しかたないので、福建省のことを根ほり葉ほり聞きました。
英会話授業のとき、ロンドンブリッジの写真を見せられて、それが一体どこの橋だか分かりませんでした。名前は知っていますが、風景は知らないということです。そりゃあ、そうです。実際に見たことないんですもの。また、「富士山の見えるところに住んでいる」と自己紹介したら、
How high is Mt.Fuji?
と質問がありました。
Mt. Fuji is about 3700・・・ No 3800meter・・・
ちょっと自信なさげです。気を利かせた先生が
How high is Tokyo Tower?
新たな質問をしてきました。ますます覚えていません。外国の方と話していると、自国の観光名所くらいのデータは知っておかなければならないと痛感します。今回は地理の話ですから、そこにとどめますが、自国の文学、絵画、伝統芸能、歴史なども知っておかなければならないと思います。
さて、地理は子どものレベルで学びまなおしましょう。今回の本は世界を7つのエリアに分けて、それぞれの国の山、川、動物、建物、生活文化、スポーツ・芸能など特徴的なものを絵で紹介しています。うちの子どもがよく聴いている0655のCDに
ウズベキスタンの首都はタシケント~♪
なんて歌詞があるんですが、この絵本を見れば、そのタシケントがどこにあるのか初めて分かります。
そして後半は、山の高さ、川の長さ長、世界で動物がどんなところに生息しているのか、1月の気候は世界各国で何℃になるのか、といった世界の比較が紹介されています。やはり、大きさや長さ、多さは世界に誇れるものですが、今後世界で活躍する子どもたちには、定量的なものや総量で比較してその国の素晴らしさを誇るより、「真善美」の価値みたいなものを比較して、その国の特徴を出して自慢していってもらいたいものです。ちなみに絵本にこたえがありましたが、
Mt. Fuji is 3776meter.
でした。