ちいさくても大きく育つ「ちいさなはくさい」

白菜育ててるだけに他人事ではないお話です。

作: くどう なおこ
絵: ほてはまたかし
出版社: 小峰書店 
発行日: 2013年04月24日
対象:4歳から

10月に白菜を植えて3か月。

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成長が目に見えて、楽しかったです。毎週畑に行くたびに葉っぱが増えています。

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この葉っぱがどうやって白菜になるのか、植えたころは不思議でした。そして、葉っぱが大きくなっていくと、それらしくなってくるんです。でも、葉っぱが青虫に食べられたりします。そこで青虫をよけます。

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青虫に食べられながらも、白菜が結球してきました。分かります?真ん中のところが丸まってきてるの。

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そろそろ、寒さ対策のために紐でしばらなくてはならないんです。紐で頭を絞ると、白菜は冬を過ごし、より一層甘みを帯びた葉になります。

その紐で絞ったはくさいの姿が、今回の絵本の表紙にあります。

この本、実に白菜のことをよく分かっています。畝から零れ落ちて発芽した白菜と、その上の柿木の友情物語です。油絵なんでキャラクターに表情はないはずなんです。でも、この絵本には間違いなく、表情や感情を読み取ることができます。やはりそれは、文がそれを補っているのです、いや絵が文を補っている文と絵が持ちつ持たれずの関係なんです。

イチ、ニ、サンシ、おおきくなろう

と必死に大きくなろうとしている白菜。読んでる大人はウルウルきているのですが、子どもはリズムが面白いようで大笑い。そんなもんです。

今年は白菜のように、一人、畑に取り残されてもくさることなく、冬を越して春を迎えて花を咲かせてみたいものです。

白菜を育てたことのある人は感動ぬきに読めない本です。

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