子どもが文字に興味を持ち始めました。文字らしきものは書けますが、書き順がめちゃくちゃ、字もへたくそです。知り合いのお母さんに「枠の中に字を書くことから始めるのがいい。その前に迷路がいい」とアドバイスをいただき、迷路のドリルを購入しました。
「なんで字を書くのに迷路?」と思いきや、子どもが鉛筆を持って迷路を書いているのを見てその理由が分かりました。迷路を鉛筆でたどると迷路の壁と壁のあいだを鉛筆で線を書かなくてはいけません。そうなると、枠の中に線を書くということができるようになるのです。そして筆の運び方が身につくのです。ドリルには“運筆力”なんていう言葉があります。
そして、そのほかにも効果があることが分かりました。上の写真でいえば→から入って星マークから出ます。そうなると最初に星マーク、つまりゴールを確認して、そこにたどり着くためにはどういう順路をたどればよいかを考えます。
まあ、やってる本人はそんなことを意識しているかどうかは知りません。これは枠の中をはみ出さないように線が書ける筆運力より、実は高度な能力ではないでしょうか。あと上空から鳥の目のように全体を眺める俯瞰力も身につきます。
そして、壁にぶつかれば、引き返す、戻ってやりなおす。これも人生においては大事なことです。そうです、やり直しがきくような粘りや耐性は人生には必要です。
教材も工夫がされていまして、課題に取り組んで達成するごとにシールを貼れるようになって、コツコツ積み重ねて達成感を得られるようになっています。
そして、何よりもこの迷路学習がいいと思ったのは、実は子どもは一人でやっても楽しくないはずです。親が子どもに向き合うことで、子どもは課題をやってみようと思うのです。「やじるしから入って、てんとうむしだけを通ってゴールに出ること」「行き止まりなので、引きかえそう」とか自然にアドバイスが出ます(というか、字の読めない子どもですから、教材自体が大人が問題の指示を読むようになっています)。忙しいお父さん、お母さんは子どもに向き合う時間がありません。これなら10分でも子どもに集中して、子どもと向き合うことができます。
今回購入したのが、「やさしいめいろ1集」公文出版660円。うちの子ども1日で40ある迷路のうち30をやってしまいました。これだと2日で終わってしまいます。なんと難易度が高くなる2集もあるようですが、そこに行かずに消しゴムで線を消して再チャレンジさせたいと思います。2日で課題をやられては私の財布がもちません。
年齢に応じて難易度が異なります。