カップヌードルミュージアムに行ってきました。
同僚から子連れでも楽しめ、大人自身も楽しめると評判を聞いていましたので、それを信じて夏休みの混雑時に突入です。カップヌードルの生産体験ができるカップヌードルファクトリーこそ、満員で入れませんでしたが、その他の施設は入ることができました。
この建物、佐藤可士和氏のデザインなので展示や催し物だけでなく、空間自体を見せています。たとえば入口の階段を上がるとカップラーメンのオブジェがあります。館内は白一色でそのコントラストで赤が効いています。モチーフはカップラーメンの器だと思われますが、まるで日の丸を表しているシンプルな色使いでありながらも主張はあります。
そして何よりも素晴らしいのがミュージアムのコンセプトです。カップラーメンの商品の羅列ではなく、カップヌードルが生まれた発案者の創造力をコンセプトにしているところです。クリエイティブシンキングと言っていますが、まさに新商品を生み出すために必要な思考力です。その思考力も実にシンプル。
- まだ無いものをみつける
- なんでもヒントにする
- アイデアを育てる
- タテ・ヨコ・ナナメから見る
- 常識にとらわれない
- 諦めない
思考力の要素ごとにブースが用意されています。新商品やイノベーションというと何かことさら特別なものととらえがちですが、実は根底には安藤百福さんが実践されていた当たり前の思考にもとづいています。ただ、この当たり前のことを根気よく、想いをもって、折れずに続けていけるのが成功した事業家たるゆえんではないでしょうか。
あと、フードコートもおすすめです。チキンラーメンだけではなく、世界の麺文化を堪能できます。ベトナムのフォー、韓国の冷麺、トムヤムクンなどまさにシルクロードをわたって麺がどのような変化をたどってきたかを味で堪能できます。
私自身もリピートはしたいですし、県外から来たお客さんを案内したいと思える場所です。