テニスがうまくなりたければ錦織圭選手の試合を生で観る。

子どもと遊ぶためにドッジボールを買いにスポーツショップに行ったつもりが、キッズ用のテニスラケットを買っていました。最近、錦織選手の試合をよく観ていた影響でしょう。

20数年前になりますが、私も高校でテニスをやっていました。多少道具にはうるさいです。キッズ用のラケットを見た瞬間、カッコいい―と思いました。最近のラケットはデザインが洗練されています。機能性を確認するため、いい大人がキッズラケットを振ります。振りやすいです。しかも素材も軽い。そして安い。まあ、ラケット振り回したり、慣れる分には十分です。

さて、私のテニス指導は徹底的なイメージトレーニングです。自分がボールをうまく打ったところをイメージして、ラケットを振らせます。するとボールはラケットの真ん中の面に当たります。そして軌道を描いてネットを越えていきます。自分がうまくボールが打てない未経験者には、うまい人のプレーを生で観てもらいます。そして、自分がその人になったようにしてラケットを振ってもらいます。といってもうちの子の場合は、イメージも持てない年齢なので、「錦織選手を思い出せ」とか言って、私が勝手に盛り上がっています。

このイメージトレーニングですが、結構スポーツの世界ではメンタル・コントロールとして取り入れられています。スケートの羽生結弦選手も、試合の前は自分が4回転を成功させる姿を何度も何度もイメージしてリンクにあがるそうです。 私がこのイメージトレーニングを重視しているのは、一冊の書籍の影響です。「インナーゲーム」、この本テニスの本と思いきや、内容は実際にテニス指導なんですが、その根底にあるのは禅の思想です。人を教えて、成功に導くようなことをしている人は読んでいて損はありません。現に私の友人のコーチの方々はこの本をコーチングのバイブルとしています。

  • 自分を他人と思え
  • ボールに心を奪われよ
  • フィーリングでふれ

といったことは、ある意味禅の無我の境地にたどりついています。私もこの本に早く出会っていれば、高校時代テニスでもっと勝てたのにと悔やむばかりです。さて、この本、インナーゲームの理論はテニスだけでなくゴルフにも応用ができるので続編がさまざま出ています。私のおすすめは初版インナーゲームです。なんといっても挿絵が昭和っぽくて下ネタもあっていいです。
40年前に書かれた名著。新版も出てますがおすすめはこちら。

こちらは新版です。

そして、私もこのインナーゲームを指導していて気づいたことがあります。それはこのインナーゲームの最大の弱点でもあります。「子どもにウィンブルドンの一流の試合を見せろ」っていくらかかると思ってるんですか。せめて有明テニスの森にしてください。
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