子どもとプールに行きました。夏休みから何度ともなく通ってますが、いまだに潜ることができません。潜ることはおろか、水に顔をつけようとしません。
浮き輪や腕浮き輪をつけて泳ぎますが、顔を水につけれない限りは泳げるようにはなりません。それが分かっているから、もどかしい。
こんなことを4、5ヶ月続けています。さすがに、ここまでたっても水を怖がっていると、強行手段に出ようと思うこともあります。つまり放り投げるとか、浮き輪をとってしまうことです。でも、そもそも水に対して恐怖心があるから、なかなか潜れないわけで、それをするとむしろ逆効果でますます水から遠ざかってしまうでしょう。
やはり、ここは小さなチャレンジもほめることです。ほめるって実はものすごく難しいことです。タイミングを逃してはいけないし、本人のやる気につながるようにおおげさにほめなくてはけません。そもそも、顔を水につけれるのは正直言いますと、大したことではありません。でも、本人にとっては大したことであり、チャレンジなんです。本人にとってのチャレンジと世間の評価は必ずしも一致するものではありません。些細なことでも、本人がチャレンジしたことについては、そのチャレンジを発見して、精一杯ほめなくてはいけません。小さなチャレンジの場合は、注意して見なければ分からないわけで、そのためには相手のことを注意深く観察しておかなければなりません。
別にほめるということは子どもに限ったことではなく、大人も効果を発揮します。ほめるということは些細な変化を見逃さないこと、その些細な変化から成長が見られるようになったときにほめるに値することになるのです。
もちろん、ほめるだけではだめで、次なるチャレンジにつなげなければいけません。水に口をつける、その次は鼻、その次は目。じゃあ次は水中で目を開けてみよう。少しずつその気にさせて、難易度を上げて取り組みを促します。人の成長に寄り添うというのは根気のいることです。
「およぐこと」子どもが徐々に水に慣れるところから描かれた絵本です。子どもは子どもたちのなかで遊びながら水に慣れるようになる。そう思わせる絵本です。