一年生になったら、まどみちおさんの歌詞だったんですね。本当に子どもの心をつかめる詩人です。
おなじみの一年生になったらの絵本です。歌詞に合わせて子どもたちの元気というか、躍起にあふれる絵があります。
さて、この絵本読んでいると、学校って楽しい場所なんだ!って思わせてくれます。
そして、ともだち100にんできるかな。結構大きな夢を抱かせてくれるじゃないですか。
さらには富士山の上でおにぎりをみんなで食べます。豪快です。いやー、学校という場の偉大さを再認識させられます。
小学校にあがると、これまで幼稚園や保育園などの限られた世界から、さらに広い世界へ導かれることになります。知らない児童が周りにたくさんいるわけです。自分の知ってる世界から知らない世界へと誘われることで、子どもたちにとってみればストレスにもなりますが、でも新たなともだちがつくれるチャンスなんです。まあ、言ってみれば多様性の質が増すなかで、また新たなともだちをつくっていくことが求められるわけです。
人数が増えれば増えるほど、新たな人に会えば会うほど、本当に世の中にはいろんな人がいるんだな、ということがよく分かります。
いろんな人というのは自分とは違う人であり、その違いも大きいもんですから、付き合っていくのはかなり難しいんです。でも、なんとかやっていかなければならない。
まどみちおさんは、このことを楽しさとして捉えています。
いつからか、子どもたちにとって学校はともだちをつくる場所ではなくなってしまいました。ましてや楽しめる場所でもなくなってしまいました。
もうすぐ二学期。学校が始まるのが死ぬほどつらい子は、学校を休んで図書館へいらっしゃい。マンガもライトノベルもあるよ。一日いても誰も何も言わないよ。9月から学校へ行くくらいなら死んじゃおうと思ったら、逃げ場所に図書館も思い出してね。
— 鎌倉市図書館 (@kamakura_tosyok) 2015, 8月 26
このツィートなんか顕著な例です。
いつの時代にも学校が嫌と思う子どもたちはいたわけで、その原因は子どもたちそれぞれですが、それを少しでも変えるためには、やはりまどみちおさんの歌詞のなかにヒントがあるように思えます。
みんなで一緒に何かをする
みんなで一緒にチャレンジをする
みんなで一緒に笑う
そういえば、この曲は山本直純先生です。
日本が誇る詩人と作曲家の組み合わせです。山本直純さんと言えば、「男はつらいよ」です。私もこのサントラだけは買ってしまいました。