自分を客観的に観るとストレスがなくなる。

よく、自分を客観視しろっていうじゃないですか。あれって、冷静になるっていう意味もあるんですけど、実は自分から離れて自分を観るということなんですね。

幽体離脱

みたいなもんです。世阿弥なんかは「離見の見」なんて言っています。心理学の用語でいえば、メタ認知です。

サッカーの中村俊輔選手は、自分がボールを持ちながら、一方で自分がフィールドを走っている姿が見えたとか、これがまさにメタ認知です。そうすると敵も味方もどこにポジションをとっているか状況把握ができるんです。上空から自分を見る鳥の目ですね。

3d75a83438ba2e22f768434a31470c7e_s

最近、このメタ認知、ストレスを抱え込まないためにも良い方法であることに気づきました。

そりゃ、毎日仕事で嫌なこともあります。責められることもあります。しかし、ここでメタ認知の出番です。自分を客観視して、

あれー、自分ってこんなことを言われているよ。

と観客の立場にいて、笑えるようになれば本物です。達観の域です。もちろんそのわずか数秒後には再び責められる自分が当事者としているのですが、それも含めて自分の状況を笑えるようになればよいのです。

観客の立場というのは、無責任なもので、舞台上では決して自分の身には起こってほしくないことが起こってほしいのです。それが他人に起こるから楽しんで観れるのです。だから舞台を観に来る観客はお金を払うのです。

0b23269134fae38a6e3ac93f2ba73aaa_s

舞台で起こることは間違いなく不幸や困難です。

それを笑うだけではなく、他人が乗り越えるところが観たいのです。だから不幸や困難に冷静に距離を置きながらも、それを乗り越えようする人を応援するのです。

そういう意味で自分客観視効果というのは、ストレスに押しつぶされそうな現代人には良い方法なのです。冷静に自分の起こったことを観て、解決策を考えることができます。ただこの場合、冷静な観客と舞台の演者は自分ですから、自分で解決策を考えて行動しなくてはいけません。

どうやって、客観視するか、それは行きつくところまで行きつけば、つまり極めれば、ふわふわーっと自分が離れていきます。そこまでができないから客観視ができないのです。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加