まずは水に慣れることから始める水泳教室。

子ども水泳教室に見学に行きました。子どもがいつまでたっても泳げるどころか、潜りもしないので、もう、お手上げです。

だいたい、私が泳ぎ方をはじめ、潜り方を教えればよいのですが、自分自身どうやって泳げるようになったのか覚えていません。

泳ぐにも教え方があるはずなんです。これまでにいろんな、本を読んだりしましたが、初歩の教え方はわかりません。というわけで水泳教室に教えを請いに。

同じ泳力の子たちとチームを組みます。1チーム4人から5人です。泳げない子のチームでは、先生が水を子どもたちにかけるところから始まります。まずは水に慣れさせるんですね。そして、顔にかかったら手で拭かせます。それを何回か繰り返します。次にプールを歩かせてます。コースロープがあるので、それを潜ってくぐれる子は潜らせて、できない子は、先生がコースロープをもって子どもたちをくぐらせます。できないなら無理をさせないんですね。

水面に浮かんだボールを拾わせたり、プルーサイドにつかまって、プールを一周したり、プールサイドから先生に向かってジャンプさせたり、子どもができることを、そして少しほんの少しずつ難易度をあげて子どもが挑戦するように仕向けていました。

チームのなかに少しできるようになる子がいて、その子が潜れるようになると、今まで潜れなかった子も、その子の真似をして顔を水面に付け始めたりします。子どもは子どもに影響されるんです。これは大人が一対一で教えていては決してできないことです。そして子どもたちの様子を見ていると、今までまったく潜れなかったうちの子どもも、コースロープを潜っているではありませんか。先生は一度も潜り方なんか教えてないのに!すばらしい。

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どうやって泳げるようになったか、潜れるようになったか、覚えていないのは当たり前です。友だちとプールで遊んで、転んで偶然潜ったり、友達に向かって必死に泳ごうとしたり、泳げる友達を真似したり、偶発的な出来事や無意識の中で泳げるコツを体得していくのです。

そのためには友達とプールに行くこと。その環境をつくることが泳げることの一番の近道です。

残念ながら、今の子どもたちは子ども同士でなかなかプールへ行くことができません。親と一緒でないとプールに入れないなど条件があります。また、悪ふざけしないと偶発性は起こりにくいのですが、悪ふざけしようものなら監視員にピーピィピィと笛を吹かれて注意されます。

何でも教えればいいってものではありません。遊びの中から、生活の中からおのずと身につくものもあるのです。大人にできることはその環境を用意することです。それが子どもたちにとっては何においても難しいのです。

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